タイ・バンコクにロングステイしていた島戸義則さん(79)を殺害・死体遺棄した容疑で逮捕されたタイ人女ポンチャノック(47)と愛人のソムチャイが、11年前にも邦人男性、田中勝寿さん(当時57)を殺害した容疑で再逮捕された。ポンチャノックは島戸さんの口座から240万円を引き出していたが、田中さんのケースでは保険金約670万円を受け取っていた。
ポンチャノックは02年田中さんと結婚し子ども生まれたが、田中さんは翌年に階段から落ちて死亡し、警察は事故死として処理した。しかし、警察があらためて取り調べたところ、ソムチャイが田中さんを階段から突き落としたことを認めたが、動機は「嫉妬にかられて」だと供述していて、金銭目的を否定している。ポンチャノックとソムチャイには子どもがあり、田中さんとの子どもも一緒に住んでいたというから何とも奇妙だ。
狙われるロングステイの日本人中高年男性!おカネ持ってる、人を疑わない...
それにしてもまあ、タイの警察は何ということをするのか。検証なのだろうが、ポンチャノックにカツラをかぶってATMから現金を引き出すところを再現させ、それをテレビカメラの前でやらせる。ソムチャイには田中さん殺害の様子を再現させ、報道陣の前でしゃべらせる。わかりやすいが、これでは公開処刑だ。
司会の小倉智昭「嫉妬だというが、お金もあるよね、動機には」
山中章子アナ「田中さんの件では保険金を、島戸さんの口座からは預金を引き出していますからねぇ」
どちらも老後をアジアでおだやかに過ごすという選択だったが、女性関係から思わぬ破綻に追い込まれた。なんともやりきれない事件だ。