タイ・バンコクで島戸義則さん(79)を殺害した容疑で逮捕された女性ポンチャノック(47)の周辺から、ほかにも日本人男性の不自然な死や行方不明が浮かび上がっている。地元の新聞は「4人殺害に関与か」と報じている。
ポンチャノックは島田さんについて、「部屋に入ったら死んでいた。何も知らない」と殺害を否認している。島戸さんが死んでいたので、共犯として逮捕された元夫のソムチャイ(47)を呼びだし、「体を小さくする必要がある」と浴室で切断し川に捨てたという。
殺害後にマンションの部屋物色
島戸さんとは2、3年前にバンコクのマッサージ店で知り合い、ポンチャノッの部屋で子供たちに日本語を教えていた。先月21日(2014年9月)、バンコク市内の病院にやって来た島戸さんは衰弱して力が入らない状態だったが、前日に島戸さんと会ったマンション管理人は「元気で、いつもどおりちゃんと歩いていた」と証言する。そのとき、ポンノチャックは「近いうちに島戸さんが引っ越す」と話したそうだ。
島戸さんのマンションに入るポンチャノックの姿を防犯カメラがとらえていた。大きなキャリーバックを持ち、帽子をかぶりうつむいて顔を隠している。10階の部屋に入ったが、直後に島戸さんの息子と管理人が部屋を訪ねると、「いまシャワーを浴びているから」と5分待たせ、あわただしく逃げ去ったという。