プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議がきのう23日(2014年10月)に行われ、「あさチャン!」が取り上げた元不良少年の高校球児と遅咲きのクラブチームのエースはどうなったか。
才能におぼれ中学時代にグレて脱線してしまった磐田東高の齋藤誠哉投手(18)は、ドラフト会議で支配下選手としての枠には選択されなかったが、育成選手選択(育成ドラフト)会議でソフトバンクから2位で指名された。始まって3時間が経過し、ようやく決まって笑顔が出た齋藤は「ほっとしています。やっぱりうれしい」
支えてくれた野球部の山内克之監督に「プロに進んで恩返ししたい」と話していた齋藤にとって、次の目標はソフトバンクの支配下選手としての契約を勝ち取ることだ。自分と闘って勝つしかない。
地元・日ハム入り!男手ひとつで育てた父親「死んだ母さんによく頼んどいたんだ」
プロ野球選手の夢をかなえる最後のチャンスだった遅咲きの北海道社会人クラブ「室蘭シャークス」の瀬川隼郎投手(28)は地元の日本ハムから5位指名を受けた。男手ひとつで育ててくれた父にさっそく電話で連絡して「長かったけれどやっとここまで来られました」。父の和郎さん(58)は「やったな。最高だね。元美(亡くなった奥さん)に日ハムに行かせてくれってお願いしといた。通じたな」
石井大裕アナが瀬川に「プロに進む今の実感はどんなですか」と聞くと、「どんなことがあってもいまの家族がいれば乗り越えられるし、頑張っていこうと思っています」と話した。また今後の目標については、「常に信頼されるような選手になっていきたいと思っています」と頼もしい答えが返ってきた。