タイ・バンコクの日本人教師の島戸義則さん(79)=愛知県出身=が遺体となって発見された事件は、財産目当ての疑いが出てきた。タイ警察は島戸さんの知人女性ポンチャヌック容疑者(47)と内縁の夫・ソムチャイ容疑者(47)を拘束しているが、ポンチャヌックは他の複数の日本人男性ともトラブルがあったという。いったい、どんな女なのか。
「遺体バラバラにして運河に捨てた」
島戸さんは先月(2014年9月)から行方不明になっていたが、ポンチャヌックとソムチャイを調べたところ、ソムチャイが島田さんを殺害し遺体を切断してバンコク近郊の運河に捨てたと自供し、捜索したところ頭部や足が見つかり歯型が島戸さんと一致した。
ポンチャヌックは事件を否認しているが、不可解な行動が浮上している。島戸さんに日本語教室を提供していたといい、行方不明となった9月21日にも病院に付き添っていた。それが島戸さんの最後の姿だった。島戸さんの息子が今月14日にアパートに行ったところ、変装して部屋を物色していた。その後、島戸さんのカードを使い現金70万バーツ(約230万円)を引き出したとして窃盗容疑で逮捕されたが、釈放されるとソムチャイと行方をくらましていた。また、ポンチャヌックの車の中からナイフが発見された。
日本人向けクラブ経営で『獲物』物色?
ポンチャヌックは過去にも複数の日本人との間で疑惑が出ている。2002年には結婚した日本人男性が階段から転落し生命保険1000万円を受け取っていた。タイ警察は事故死と処理していたが、捜査記録を見直しするという。さらに別の日本人男性から預かった1000万円を返してほしいと訴えられたこともある。
現地を取材しているリポーターの大竹真が報告する。「こちらのメディアにも大々的に載っています。ポンチャヌックは10年以上前に日本人向けのクラブを経営していて、多くの日本人と付き合っていて、島戸さん以外の日本人の4人とトラブルがあったそうです」
司会の加藤浩次「過去にさまざまな疑惑があるということですね」
キャスターのテリー伊藤「財産目当ての可能性が高くなりましたね」
コメンテーターのおおたわ史絵(内科医)は「タイにはリタイア後に退職金を持って定住する日本人が多いのですが、日本マネーに群がる現地の女性も多いんですよね」という。
島戸さんの息子は「父はタイの国やタイの人のことを話すときはうれしそうにしていました。今回は非常に残念な結果となりました」と話している。
タイには親日派の人が多いが、そういう人ばかりではないようだ。