身に染みた磐田東高校野球部監督の「教え」
野球部は部員が監督と一緒に暮らす寮生活だった。まかないの担当は監督の妻、雅子さんで、朝4時半から起きて朝食の準備をする。齋藤はその食堂のドアに監督が書いた箇条書きの『教え』が「好きだ」と言う。「繰り返してならぬものは過失」「笑ってならぬものは人の失敗」「お金で買えぬものは信用」「人に与えるものは人情」「通してならぬものは我意」...
監督が救いはあると見抜いた通り、齋藤は変わっていった。「最初はあまり可愛くなかったが、変えようという姿が出てきて可愛くなった。そのまんまだったら張り倒して終わりだよ」と監督は笑う。その齋藤は「恩人というか、(監督に)見放されていたらここにいないです。支えてくれたから今ここにいると思う。感謝です」と話す。
キャスターの齋藤孝「監督の持っている熱量が変えていったと思いますね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト