エボラ出血熱の2次感染が出たアメリカでは、発症した看護師が微熱のある状態で飛行機に乗っていたことがわかった。スペインでは患者を輸送した救急車を消毒せずに使うなど、医療関係者の油断が次々に明らかとなっている。
アメリカで2人目の国内感染となった看護師のアンバー・ビンソンさん(29)は、アメリカで死亡したリベリア人もトーマス・E・ダンカンさん(42)を看護していた。ビンソンさんは感染と判定される前日、37.5度の微熱があったにもかかわらず、オハイオからテキサスへの旅客機に乗っていた。
病院が搭乗を許可したのだが、次の日に感染が確認されたため、飛行機に乗り合わせた乗客はパニックになった。子どももおり、通っているテサス・オハイオ両州の学校5校は休校になった。
感染の疑いでベリーズ、メキシコ入港拒否
最初の2次感染者となった看護師のニーナ・ファムさん(26)が、治療してくれた病院のスタッフに感謝の言葉を述べる映像があった。防護服を着た男性がファムさんに「あなたたちの多大な努力に感謝しています」というと、ファムさんは「泣かないで、泣かないで」。男性は「わかりました。あなたを誇りに思います」「みなさんを愛してます」「私たちもニーナさんを愛してますよ」
司会の小倉智昭「この男性はどういう人なんだろう」
たしかによくわからない映像だ。説明していた木下康太郎アナもよくわからない。ファムさんは快方に向かっているという。
小倉「この人は血清を打ったことが功を奏したみたいですね」
そのアメリカで、今度は看護師が感染した病院で血液検査をしていた職員がクルーズ船で旅行中だったことがわかった。このため、船の寄港先だったベリーズやメキシコが入港を拒否する騒ぎになっている。
スペインでは感染者搬送の救急車消毒せず
スペインではエボラの感染者を運んだ救急車が消毒されないまま7人を運んでいたことが発覚した。7人のうち1人が発熱症状を訴えたが、検査で陰性と判明した。
小倉「残念なことですが、これからそういうニュース増えると思いますよ」
エボラ出血熱については、日本も動き出すことになった。岸田外相は国立感染症研究所の専門家2人を西アフリカ・シエラレオネに派遣すると発表した。世界保健機関(WHO)からの要請だという。
自衛隊もドイツに拠点を置く米軍の「アフリカ軍司令部」に、防衛相の内局職員と自衛隊員合わせて数人を連絡要員として派遣するという。
小倉「アメリカ、イギリスは積極的に人材派遣してますからね」
アフリカのことでもわがこと、という意識の違い。この点でも平和ボケにならないようにしないと。