ネットで注文した商品がその日に届く。カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは14日(2014年10月)、大和ハウス工業と共同で大規模物流拠点の建設を進めると発表した。西村綾子リポーターは「インターネット通販大手の楽天や米アマゾンなどに対抗し、最短で即日配送できる配送体制を整えるのが狙いです」と伝えた。
東京・有明に巨大配送センター
ユニクロと大和ハウスは東京・江東区有明に地上6階建て、延べ床面積11万2000平方メートルの倉庫を建設する。運用は16年1月からだ。現在、ユニクロのネット通販は早くても注文の翌々日配送だが、この巨大配送センターが完成すれば地域によっては即日配送も可能になる。店舗の欠品をすぐに補充したり、店舗にないサイズや色の商品をその場で注文し、自宅で受け取ったりすることなども想定している。
柳井正会長は「都心に近い最高の場所が見つかった。これまでは店舗と倉庫の人が一緒に働いていなかったんですが、これは産業革命です」と語る。
ヤフーの「すぐつく」サービスは2時間以内
もっと早いのがヤフーのネット通販だ。注文から2時間以内に届ける「すぐつく」サービスの運用を進めている。注文を受けると配送先拠点に常駐しているスタッフが近くのスーパーなどに飛び込み、注文品を購入して届けるのだ。
司会の加藤浩次「ネット通販を利用する人が増えていますよね。これからネット通販はどう進化していくのでしょうかね」
コメンテーターの経営コンサルタント・坂口孝則(経営コンサルタント)「アメリカでは、アマゾンがオーダーが来てから無人ヘリで30分以内に注文主の玄関先に運ぶというテストが始まっています。日本では予測配送が始まる可能性があります。ネット通販を何度か利用すれば、そのデータが残ります。データを分析して、この人はまたオーダーして来るだろうと予測して、注文しそうな品を近所に届けておくんです」
買い物に出かけるという楽しみがなくなってしまいそうだ。