法律では18歳からとなっているノルウェーで、12歳の少女シーアちゃんが結婚するというので話題になった。先月14日(2014年9月)、ブログで「母親から『あなたは結婚するのよ』といわれた」と書いたのが始まりだった。
お相手は36歳のゲイルさん。2人の写真と結婚式の招待状もブログに載り、16日には「ドレス20着試着しちゃった」と書き込み、ウエディングドレス姿を公開した。20日には「指輪もらっちゃった」――。
「違法だ!」「かわいそうだ!」
ところが、結婚式が近づいた今月6日には、「子どもを産まなければいけないの?」、8日には「私は獣医になれない」と不安を示し、公開された写真の表情もやや暗い。これを見た人たちが声をあげ始めた。
「大人が18歳未満の子どもと結婚するのは違法だ」(ノルウェー)
「何で結婚することになったかすらわかっていない。かわいそうだ」(イギリス)
そして結婚式当日の11日、ウエディングドレス姿でバージンロードを歩むシーアちゃんの表情は硬い。そしてクライマックス。神父さんが「あなたは、ゲイルさんとの永遠の愛を誓いますか」と聞いた。するとシーアちゃんはかぶりを振って「結婚を拒否」したのだ。
参列者の中にはプラカードをもった女性たちの姿があった。「女の子は学校教育を受けるべき」「児童結婚をやめさせよ」
種明かしをすると、これらは全部フィクション。「児童婚」撲滅を訴える国際NPOのキャンペーンだった。
NPOの「児童婚」反対キャンペーンだった...
司会の小倉智昭「写真を見ていたら、『提供:PLANNORWAY』というのが付いていて何だろうと思っていた」
それがNPOだったわけだ。世界では幼い子どもたちが強制的に結婚させられているという。その数なんと毎日3万9000人だという。年に1400万人である。ホントかよ。
NPOは「シーアという女の子の立場を借りて子どもの声を発信し、関心を持ってもらいたかった」という。女の子はスウェーデン出身のマイヤちゃん(12)が演じ、母親がブログを書いていたのだった。
13日のブログには、「世界でどれだけ児童結婚があるのか気づいてほしかった」と書いた。実際に結婚させられたバングラデシュのミタちゃんという5歳の子の写真もあった。
小倉「児童婚がそんなにあるなんて知りませんでした」
菊川怜キャスター「1日3万人も...」
日本でも昔はあった。いまはそんなことすら知らない。これを進歩というのか。