台風19号日本縦断―JR西日本「運休」で混乱拡大!私鉄動いていたのに

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   超大型台風19号は九州、四国、大阪から中部、関東、東北を縦断して三陸沖へ抜けた。各地で強風と短時間の強い雨をもたらしたが、強い勢力の割には被害は少ない方だった。しかし、JR西日本は早々と京阪神地区を全面運休にし、混乱に拍車をかけた。

駅舎閉鎖で行き場なくなった利用客

   18号、19号と立て続けに上陸し、遅い上陸台風としては過去9番目という。近畿に上陸した後は足を早めたためか、被害は局地的で、人的被害も鳥取で90歳の男性が死亡、52人が重軽傷、静岡で1人不明といわば最小限。自治体も早めに避難勧告を出した例が多く、静岡では21万世帯50万人というのがあったが、幸い大規模災害はなかった。

   例によって、各地に散ったリポーターが雨、風を時にはオーバーに叫び、その映像が延々と続いた。行楽地の様子もあったが、気になったのが大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がJRの運休で早めに閉場し、終電に乗り遅れる客が出ていたことだ。そもそもJR西日本が在来線の列車を止める必要があったのかどうか。

   竹田圭吾(「ニューズウィーク日本版」編集長)「私鉄は動いているのに、3連休の最終日でターミナルに人が集まっていたから、止まって大変だった。どういう判断が正しいのかは難しいですがが...」

   JRの駅はある意味では行き場を失った人たちのシェルターでもあるはず。不測の事故を警戒して列車の運行を止めるのはいいとして、人まで閉め出すというのはどうか。

JR駅のキャパシティーもっと有効活用せよ

   東日本大震災のとき、JR東日本は列車の運休とともに一斉に駅舎を閉めてしまった。このため何十万人という人たちが行き場を失って、 夜通し歩いた人も少なくなかった。一方で、ターミナル周辺のデパートや企業がそうした事態に備える動きもあった。JRの駅のキャパシティと利用価値をいう人はあまりいなかった。利用客も文句をいわない。奇妙なことだ。

   司会の小倉智昭「朝、小学校が休校になりましたというので外を見ると、青空だった」

   竹田「テレビのリポーターはちょっとオーバーだったが、災害情報リテラシーの確認ではいい経験になった」

   これで忘れちゃいけない。JRの判断だけは突っついておく必要がある。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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