加藤氏「取り調べは明確に起訴を前提にしていた」
当然ながら、日本国内の反応は厳しく、「民主国家としてあるまじき行為だ」(菅官房長官)、「先進国、民主主義の国とは思えない」(維新の党・橋下共同代表)と批判する。外務省も駐日韓国公使を呼び、「深い憂慮」を伝えた。新聞、放送もこぞって「韓国での表現の自由、報道の自由への懸念」を表明している。
しかし、「とくダネ!」の報道はここまで。司会の小倉智昭もとくにコメントはせず、コメンテーターにも話を振らなかった。
加藤氏はきょうの産経新聞に手記を書いており、その中で「2ヶ月にわたる出国禁止と3度の取り調べで、私を心理的に圧迫し、産経新聞を屈服させる意図があったのは明らか」「取り調べは明確に起訴を前提としていた」「韓国政府と大統領を誹謗するためではないか」と追及されたという。
特派員は駐在する国の法律の中で仕事をしている。権力がある種の意図をもって出てきたときには防ぎようがない。守れるのは外交力とメディアの連帯なのだが、いまいち乗りが悪い。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト