安倍首相に「腹違いの弟」?本人は「似てると言われますが、全然違いますよ」
久々にジャーナリストの松田賢弥氏が『週刊現代』巻頭で「安倍首相に腹違いの弟がいた」と『衝撃』レポートをしている。話はおよそ30年前にさかのぼる。安倍首相の父親・安倍晋太郎氏と深い仲になった女性がいたというのである。永田町では知る人ぞ知る話のようだ。
その女性は、かつて都内有数の繁華街の一隅でこじんまりとした料亭を営んでいた女将、伊藤秀美(仮名)。その料亭には晋太郎氏をはじめ、彼を慕う通産官僚らも数多く出入りしていた。秀美は30代後半だった80年ごろに男の子を産んでいるそうだ。その頃の晋太郎氏はまだ自民党政調会長で、息子の晋三氏は神戸製鋼の新入社員だった。男の子は龍太(仮名)と名付けられ、彼女は女手一つでこの子を育てた。
現在、龍太氏は東京の某大学で教鞭を執っている。私もだいぶ前にこの大学で教えていたことがあるので、少し前に松田氏から誰か大学の人間を紹介してくれないかという連絡があった。残念なことに、私の知り合いはみな退職していて役には立てなかった。だが、松田氏は執念の取材で本人にも直撃している。
本人は驚きあわててはいるが、自分が晋太郎の子供だとは認めていない。母親の秀美にも質問しているが「関係ありません」とにべもない。晋太郎氏はすでに鬼籍に入っているし、認知はしていないだろうから、母親か息子のどちらかがしゃべらないと確証を取るのは容易ではない。
龍太氏の顔が晋太郎によく似ていると松田氏は書いている。龍太氏も「(晋太郎に)顔が似ているって。みんな言ってますよ。まあ、全然違いますけどね」と話している。記事のニュアンスは黒に近いグレーという感じだが、タイトルで断定しているところを見ると、松田氏はここには書いていないが何か「裏付け」を掴んでいるのかもしれない。
息子の晋三は父親の晋太郎より祖父の岸信介を政治家の目標として捉えているようだが、こうした記事を読むと、父親のほうが人間味のある宰相になっただろうとつくづく思う。