「イスラム国志願」北大生の支離滅裂―人殺せたら喜ばしい。大司教に呼ばれた

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   中東のシリア・イラクで勢力を広げる「イスラム国」に戦闘員として参加しようとした北海道だの学生(26)が動機を語っている映像があった。あたかも自殺の代替手段を求めているとも、やぶれかぶれともとれる、奇妙な世界観だった。

「海外は初めて」きっかけは就活失敗

   モザイクがかかった映像の中で男が話す。同行して取材する予定だったフリージャーナリストが撮影した映像だろうか。

「日本で生きていても、1、2年の間に自殺していたと思うんで」

――人を殺すような場面になってもためらいはないの?

「ためらいというよりは、起きたらそれは喜ばしいこと」「海外は初めてです」

――初めてがシリアの戦場?

「たまたまそうなっただけ。『神のみぞ知る』という」と笑う。

   神という言葉を使うが、イスラム国の思想への理解も共感もないようだ。

「そこには戦場があって、まったく違う文化がある。イスラムという強大な宗教によって民衆が考えて行動している。このフィクションの中に行けば違う発見があると思った」「自由に生きていけるのではないか」

   きっかけについては、「『大司教』と呼ばれる方がいて、その人は前から知っていて、(その人が)経営しているお店があって、貼り紙があって、『なにこれ? 面白そうだね』と」

   フィクション、大司教、面白そう...これが大学生の認識か。

   司会の小倉智昭「イギリス人がイギリス人の人質を殺すような状況で、よくこういうものに参加しようと思いますね」

   木下康太郎アナ「就職活動がうまくいかず、それで孤独になってしまうような現状を変えたいということらしいです」

   お店というのは秋葉原の古本店で、張り紙には「求人」として「勤務地:シリア 詳細:店番まで」とあった。他に「勤務地:新疆ウイグル自治区  職種:警備員 給与:月額15000元......」というのもあった。北大生はシリアに応募したわけだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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