アフリカ西部地域で死者3000人に達しているエボラ出血熱の感染が、欧米にも広がりそうなっている。スペイン・マドリードで感染が確認された女性看護師は、アフリカで感染して死亡した神父2人の治療にスペイン国内で担当していた。容体は安定しているという。保健当局は感染ルートの確認を急いでいる。
アメリカではアフリカのリベリアから入国後発症した男性と接触した50人の健康監視・経過観察がつづく。
発症していなければ自己申告
日本では入国時の検疫で感染が確認されればすぐに隔離されることになっているが、発症していなければすり抜けてしまう。西アフリカなどで患者との接触などがあり、感染が疑われる人は入国後21日間の健康監視を求められる。しかし、感染していればその間にウイルスがばらまかれる可能性は否定できない。
ロバート・キャンベル(東大教授)はこう心配する。「現在の検疫はスタンダードな方法だが、性善説に基づいているんです。患者と接触したことがないとウソをつけばスルーしてしまう。水際でどう見分けるかが重要です」
フランスでは女性患者の治療に日本の富士フイルムのグループ会社が開発したインフルエン治療薬が使われ、「細胞内でウイルス増殖を抑える効果がある」という。他の未承認薬とともに投与された。
司会の加藤浩次「この薬が治験でどうなるか。効けばいいですねえ」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト