大型台風18号は静岡や神奈川に大きな被害をもたらしたが、中心が通過した東京は意外や被害は少なかった。スピードが速かったので救われたらしい。静岡市内で広範な冠水、東海道線に土砂くずれ、神奈川では保育園が浸水して園児80人が一時孤立し、横浜では土砂崩れで寺が倒壊して1人が死亡した。千葉・鎌ヶ谷市でゴルフ練習場のネットの支柱が吹き倒されたのは局地的な突風、あるいは竜巻だったのか。太い鉄製のパイプ状の支柱が根元から折れている。凄まじい風の力だ。
天達武史「東京上空の雨雲薄かったんです」
東京ではお台場などで強風で人が吹き倒される映像などがあったものの、大騒ぎになったのは東京駅の雨漏りくらい。正午には青空がのぞいて、あっという間に風もなくなった。
司会の小倉智昭「一番水に弱いとされている東京がたいしたことなかったですね」
気象予報士の天達武史は「台風の足が速かったからです。もし遅ければ都心でももっと被害が出たと思います。台風の雨雲も東京の真上は薄かったんです」という。
小倉「来た、と思ったら、あっという間に通り過ぎた」
大型で強い19号 18号と同じルートで日本接近
東京以外で広範な冠水が起ったのは、短時間に多量の降雨で都市排水が追いつかなかったためだ。やはり降り方が異常といっていいのだろう。加えて、広島の土砂災害のあと、各自治体が早めに避難勧告や警報を出すようになって、「何が何だかわからないものもあった」(小倉)
経済学者の安田洋祐は「早め早めに動いて結果的に大きな被害にならなかった。避難所にしてもたくさん開けてよかったですよ。次の19号も来てるし、いい練習になった」
小倉「報道の立場からすると、各地の警報だの指示だのが出てるんだが、それらが何のために出ているのかがよくわからない」
笠井信輔ニュースデスク「地元の情報を地元で受けるのがいちばんいいんです」
小倉「ただ、台風だとそれが聞こえない。そうなるとテレビしかないので、われわれの責任は重大だと思いましたね」
19号は日曜日ころに奄美大島あたりに達し、そのあと北上するか、18号に近いルートをたどるか。18号と同じ大型だという。