新婦は「おすべらかし」の平安朝、新郎は衣冠姿、式は出雲大社に伝わる「天の御柱めぐり」―高円宮家の次女・典子さま(26)と出雲大社の権宮司・千家国麿さん(41)の結婚式が、5日(2014年10月)に出雲大社で行われた。
出雲市内は大変な人出
一目見ようと出雲市内は大変な人出で、とくに典子さま人気は絶大だった。井上貴博アナは「典子さまが車でどこを通られるか知らされていなかったため、情報交換がいたるところで行われ、きのう1日中、典子さま中心に皆さんが動いていた」という。
スタジオで話題となったのが参道に現れた典子さまの平安朝の姿だった。この朝、典子さまはホテルを出発された時の洋装からお召かえで、髪はおすべらかし、表着は儀式のときに着る袿(うちぎ)、切り袴、靴という装束で登場した。一般には馴染みのない皇室の結婚式について、皇室担当20年以上という『女性自身』の近重幸哉記者が解説した。
おすべらかしに袿・長袴・靴
まず、髪型のおすべらかしは「固めるので時間がかかりそうですが、詳しいことは分からない」。次に服装は「短い袴に靴をお履きになっていますが、これは移動の時の様子で、動き易くするために袴をお腹のところで折って短くし、靴は袴と同じ布で作る決まりになっています。靴のリボン飾りは身分によって異なるのだそうです」
このあと2人は社殿に上がられ、典子さまは再びお召かえ。今度の表着は祖母の三笠宮妃、百合子さまが大正天皇の妻、貞明皇后から贈られた赤色の袿、紫色の長袴だ。袴は参道を移動した際に着けていた紫の袴を下されたらしい。式は50分ほどで終わり、最後にお召かえになって現れたときの典子さまは洋装に戻った。
新郎・新婦の第一声は「心が晴れやかです」「私もほっとしております」だった。そのお召かえの早業にスタジオは再びびっくりだった。