みんなハッピーになれる安定感抜群のエンタメ映画
さらに、キャスティングが抜群に良いのも見どころだ。主演の上白石萌音の初々しさが、田舎から出てきて厳しい舞妓修行を少しずつ乗り越えていく主人公とそのまま重なり、次第に垢抜けていくさまは「これは演技なのか、地なのか」と惑わされるほど自然で、引き込まれる。
芸妓に比べて若くて芸も未熟な舞妓を「花街のアイドル」とし、急場しのぎで雇われたアルバイト舞妓役に現役アイドル(SKE48・松井珠理奈、AKB48・武藤十夢)を起用するところなどもじつにウマい。経験未熟な新人にはフレッシュな役を、花街の古株役は富司純子、岸部一徳、田畑智子などベテラン俳優陣、さらに草刈民代、渡辺えり、竹中直人、小日向文世などおなじみの周防組でしっかりと固め、まさに適材適所。この配役には拍手を送りたい。
世代を超えてハッピーになれる安定感抜群のエンタメ作品である。見終わって「舞妓はレディ~♪」と知らず知らずに歌っているはずです。
バード
おススメ度:☆☆☆☆