安倍内閣の売りのひとつである女性大臣の中でもひときわ異彩を放つ松島みどり法相が身につけている真っ赤なストールが、騒動になっている。議院規則が着用禁止とする襟巻きに該当するのではないかと野党からクレームがついたのだ。そのバカバカしさが面白い。
アントニオ猪木「私は国会内ではマフラー外してます」
松島大臣がおととい1日(2014年10月)、本会議場に入る映像では白のスーツに真っ赤なストールをかけていた。あまりお似合いとも思えないのだが、赤を勝負カラーにしている女性議員は多い。
ところが、これに野党から文句がついた。参議院規則209条では「議場または委員会議室に入る者は、帽子、外套、襟巻、傘、つえの類を着用し又は携帯してはならない」とある。つまり、襟巻きに当たるのではないかというのだ。松島大臣は「襟巻きという言葉からして古いなと思いますけど、スカーフって洋服の一部というか、ファションだと思いますけど」という。
マフラーではすでに前例があった。それも同じ赤だ。いわずと知れたアントニオ猪木参院議員(次世代の党)だ。トレードマークの真っ赤なマフラーは北朝鮮にまで知れわたっている。猪木議員はかつて同じ指摘を受け、以来マフラーを外して本会議に出席している。そこで、松島大臣の件を聞いてみると破顔一笑。「まあ、いいんじゃないですか」という。意外やご自分のときについては、「何が理由でダメか聞いてないんですよ。割と真面目なんですよ、私」
野党さらに追及!批判の矛先が間違ってやしないか
野党はなお追及するつもりだというが、司会の羽鳥慎一は「どうです?」。ふられた長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「ルールでいうほどのことなのかな。つえなら凶器にもなるからわかるんだけど、襟巻きなのかショールなのかストールなのか」
吉永みち子(作家)「襟巻きは外の寒いところでするものだから...」
長嶋「女性なのでファッションはわかるが、国会でファッション性は必要なのかどうか」
飯田泰之(明治大准教授)「これをわざわざ追及する人がいる。猪木さんはこんなことで議論するくらいなら、自分ではずしますといっていたが、これは正しい」
赤いマフラーをして小松靖アナが「議運理事会でみんなの党の理事が『あれいいのか』といったのが始まりだそうです。これで本会議の開始が20分遅れました」
羽鳥「与党を監視する役割が違うところへいっちゃった」
そこでファッションン専門家に聞いたら、「ストールは洋装の仕上げ。マフラーとは違います」(石原裕子氏)とのことだ。
小松「猪木さんのは闘魂マフラーなんですよ」(大笑い)
長嶋「世の中、文句を言う人はどこでもいるんだから。最初からしない方が賢明だったかも」
吉永「マフラーしかない時代の規則ですよね。いまはマフラーもショールもスカーフもストールもある」
羽鳥「他のところにかみついてほしい」