前代未聞、あきれたというかわけがわからんというか、アジア大会の会場でカメラを盗んだという水泳の冨田尚弥選手(25)がきのう1日(2014年10月)に帰国した。なぜそんなバカなことをしたのか。いちばん聞きたいところだが、ひと言も語らなかった。
水泳競技場で韓国メディアの機材80万円相当―仁川地検は略式起訴
ことが起こったのは先月25日だ。韓国・仁川の水泳競技場で韓国メディアのカメラ約80万円相当を盗んだとして逮捕され、仁川地検は窃盗罪で略式起訴した。日本選手団は冨田の選手団からの追放を決め、以後は選手村で謹慎していた。
冨田は前日の100メートル平泳ぎで4位、この日の50メートルでは予選落ちしていた。会場で韓国記者が置いていたカメラからレンズを外し本体を持ち去ったのだが、監視カメラの映像から冨田が浮かび、警察の事情聴取に犯行を認めた。この日、書類送検されたことで帰国となった。
ソウルの金浦空港では記者団のカメラの前で「このたびは大変お騒がせしてまことに申し訳ございませんでした」と頭を下げたが、「どう考えているのか」などの質問には一切答えなかった。また、羽田空港でも頭を下げたものの、他は無言を通した。
代わって、冨田が所属するデサントの春木亮一監督が「われわれは事実と情報収集が先決だと思っています」と話した。事実確認もできておらず、「本人は通常の状態ではないので、問いつめることもできません」と話す。「通常ではない状態とは」と問われて、「食事ができていないとか...」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト