御嶽山の捜索・搬送作業はきのう1日(2014年10月)から再開されたが、作業は困難を極めている。山頂上から13キロ離れた自衛隊の臨時ヘリポート近くにいる岸本哲也リポーターは、「けさ1日の山頂付近は噴煙と雲に覆われ、稜線が見えたり見えなくなったりを繰り返しています。このため、ヘリによる救出活動は見合わせとなっています。でも、午前6時過ぎには警察、自衛隊、消防合わせて1000人体制で山頂に向かっています」と伝えた。
超高度な操縦技術でホバリング
そもそも、あれだけの高度をヘリコプターが飛行すること自体が危険なのだと森本さやかリポーターが説明した。「自衛隊は50人以上搭乗できる大型ヘリを数機投入していますが、ヘリは高度3000メートルを超えると浮揚力が低下し、操縦が難しいとされています」
元自衛官で駐中国防衛駐在官の経験を持つ東京財団の小原凡司研究員はこう解説する。「高度3000メートル以上になると気流の影響が強くなります。今回、ヘリは上空で機首を下げたり、上げたりしてホバリングを続けていますが、これは大変高度な操縦技術です」
自衛隊、警察、消防の捜索隊「野営や泊まり込み」
司会の小倉智昭「救助隊の人たちはどう現場で過ごしているの」
岸本「自衛隊はヘリポート近くて野営をしています。また、警察や消防も違った場所で泊まり込みで捜索にあたっています。捜索の際には、救助用具など20キロ近い装備を入れたリックを背負い登っています。その疲労感は大変なものだと思います」
小倉「救助隊はいつ火山ガスに襲われるかもわからない。本当に頭が下がります」
森本「これからこれまで捜索されていなかった山頂南側斜面の捜索が始まるといわれています。ここも急斜面で救助隊の安全確保が必要です」
いまだ火山灰に埋もれたままの登山者が何人かいるようだ。