荒れる高齢者!「暴力事件の検挙者48倍」傷害負わせたり暴言浴びせたり...

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

評価されていたころとのギャップが埋められない

   全国の病院トラブルを調査している筑波大学の三木明子准教授はこう話す。「患者さんに共通した傾向があります。自分を特別にして欲しい、診察の順番でも早くして欲しいと要求を通うそうとして暴言や暴力になります」

   元大学教授の白石正さん(72歳)は7年前に退職して悠々自適の暮らしだが、疎外感や孤独感を埋められずついトラブルを起こしてしまう。自治会の会議で数字の杜撰さに「デタラメなことしやがって」と怒鳴り、散歩道でバイクの若者のヘルメットに手をかけた。「ゆっくり暮らしていたら死んじまう。時間がないんだよ俺たちには」と言いながらも、「いまや普通のオジイチャンだからね。世の中から何も要求されていない。これが一番つらい」という。

   筑波大の斉藤環教授(精神科)はこう分析する。「社会で評価されていた自分と普通の人のギャップが埋まらないので疎外感が強く働いているんです。家族や友達、新しい自分のいい場所を探していかないと孤立感が膨らみます」

   たしかに、年寄りは怒りっぽいなんていうレベルを超えた事態が進んでいるようだ。

(磯G)

姉妹サイト