韓国・仁川で行われているアジア大会12日目のきのう30日(2014年9月)、テニスの男子シングルスで、西岡良仁選手が40年ぶりに日本に金メダルをもたらした。錦織圭選手と同じ道を歩んだ19歳はまだプロ1年目だが、早くも「錦織2世」の呼び声が高いそうだ。
台湾の格上ベテラン選手にストレート勝ち
決勝の相手は台湾の盧彦勲選手(31)だった。4年前のウインブルドンでベスト8に残った世界ランク42位のベテランだ。これに比べれば西岡はまだランク168位のひよっこだが、強みであるフットワークを生かして、序盤から相手のミスをさそって圧倒し、6-2、6-2のストレートで下した。
勝利の瞬間、西岡は飛び上がって何度もガッツポーズ。観客席に両腕を突き上げ、日の丸を掲げて声援に応えた。「サポートしてくれた日本の皆さんに恩返しできたかな」と話す。今回、錦織も出ている楽天オープンではなく、世界ランクのポイントもつかないアジア大会に出たのも、「協会への恩返し」だという。
4歳からラケット、中学3年で米国にテニス留学
三重県出身。父がテニススクールを営み、4歳からラケットを握った。コースは錦織とそっくりだ。元プロの松岡修造の「修造チャレンジ」に参加し、中学3年生で日本テニス協会の奨学金を受けて米IMGアカデミーへ留学した。厳しいノルマに打ち勝って16歳で全米オープン・ジュニアでシングルス、ダブルスでベスト4。プロになったのは錦織と西岡だけだ。
司会の羽鳥慎一は「西岡良仁選手、期待したいと思います」と素っ気ない。ゲストもコメントもなしだ。やっぱり知らないとね。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト