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止まらなくなった「円安」1ドル120円時代!防衛策はアリゾナ、テキサスの不動産投資だって...

   やはり私には縁遠い話だが、週刊新潮の「劇症円安」に対しての資産防衛術を紹介しよう。東京の西部にあるスーパーマーケット「アキダイ」は安くて新鮮と評判の店らしい。しかし、この店にも為替変動の大波が押し寄せている。

<「ウチでは主に豪州産の牛肉を並べているのですが、100グラム当たり118円だったものを、ここ1週間で198円に値上げしなくてはなりませんでした。ドル高に引きずられて豪ドルも値上がりしてしまったのです。もちろん、アメリカ産も高くなっている。輸入大豆を使っている豆腐や納豆は、特売には出せなくなったし、フロリダ産グレープフルーツの仕入れ値は例年の2割アップ」(同社の秋葉弘道社長)>

   牛肉はわかるが、豆腐や納豆まで上がるのでは庶民生活はますます苦しくなるのは道理。この背景にはアメリカ経済が好調ということがあり、金利政策を話し合うFOMC(米連邦公開市場委員会)が10月に量的緩和を終わらせると正式発表したから、来年からは利上げになるというのだ。

   そんなこんなで2017年に向けて円が120円になる可能性があると見るエコノミストがいる。たしかにあっという間に110円まで来る勢いだから、120円もありそうではある。そうなれば物価上昇に歯止めがきかなくなり、手持ちの資金はどんどん目減りするから、資産防衛を考えろというのである。

   まずは資産の半分は外貨にしておく。そうすれば円安でもそっちで防衛できる。米ドルがポピュラーだが、ユーロ、ポンドでもいい。もうひとつオーストラリアドルが値上がりするとみる経済ジャーナリストがいる。東南アジアの国を対象にしたドル建てファンドも考えてみるべきだという。

   しかし、ここまでは初歩的な防衛術で、上級編は「海外不動産投資」だそうだ。それも現物不動産投資なら、賃貸にして家賃を取ってもいいし、値上がりも見込める。アリゾナやテキサスならまだ安いから、いい物件を選んで賃貸に回すと10%弱の利回りが期待できるかも。その際の注意点は、必ず自分で見に行くこと。この時代「何もしないのがリスク」だそうだ。そういわれても競馬で1万円を50万円にする夢しか描けない私には、まったく縁遠い話でしかないが。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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