予知できなくてもなぜ出さない?火山性微動や地震頻発情報
下の展望台から撮った映像は噴火の全容がよくわかった。山頂全体を噴煙が覆って真ん中が高く吹き上がっている。「キャー」「ワー」「何なの?」「噴火してる」「怖い」「やばい」という声。
噴煙はほんのりと秋の色を見せる山肌をまるでスローモーションのようにはい下りてくる。その中に登山者が何十人もいたのだ。映像を見てもわかる。噴煙につかまったら何も見えなくなる。火事場の煙以上に濃い。息もできない。道はおろかどこにいるのかもわからない。
司会の羽鳥慎一「御嶽山が噴火するだけで驚きですよね」
石原良純(タレント)「警戒情報もなければわかりませんよ」
火山噴火予知連絡会は予知できなかったことを「仕方のないこと。予知のレベルはそんなものです」という。たしかに、火山性の微動を観測したのは噴火の12分前で、10、11日にも地震を観測していたが、必ずしもそれが噴火につながるとは限らない。とはいえ、それでは、江戸時代と変わらないということだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト