清原和博「哀れすぎる後半生」妻は逃げ子は離れカネも底をついた...「毎日ひとりで泣いてんねん」

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「教科書では中絶を女性の自己決定権、基本的人権という言葉で正当化するのです。何という浅はかなエゴイズムなのだろうか」(山谷えり子拉致問題担当相=正論2014年8月号)、「(性教育は)結婚してから」(同=中京テレビ・13年5月)、「国政の決断で迷いのあるときなどひとりで靖国神社にお詣りして英霊にお尋ねするの」(有村治子女性活躍・少子化対策担当相=講演09年5月)
「『開戦権』『交戦権』という『戦争権』はすべて国家に認められた基本権です」(高市早苗総務相=正論11年7月号)、「長期的には日本独自の核保有を検討すべき」(稲田朋美政調会長=正論11年3月号)

   これは『フライデー』に載っている安倍ガールズ大臣たちの「コワモテ語録」である。ほとんどの発言が産経新聞の出している『正論』というところを見ても、安倍さんと考え方が一心同体ということがよくわかる。

   さて、『週刊文春』も『週刊新潮』も相変わらずの朝日新聞叩きで、飽き飽きしている私には読むところがない。仕方ないのでフライデーから読み始めたが今週はなかなかオモシロい。

   フライデーといえば番長・清原和博(47)との付き合いは長い。あの「ワイはの~」という番長言葉はフライデーの編集者が考えついたもので、相当誇張した物言いになってはいるが、清原のキャラクターとぴったり合っていたし、本人も気に入っていたという。そうでなくては、講談社から本まで出すことを認めなかっただろう。

   その清原だが、少し前に薬物疑惑を報じられたが、今回は自ら報道陣へFAXを送り、カミさんと離婚したことを発表した。女癖の悪さと薬物ときては、どんなに惚れている亭主であっても愛想尽かしするのは当然であろう。この亜希夫人(45)はメチャメチャきれいなので、清原の哀れさがいや増すのである。この2人には12歳と9歳の息子がいるが、カミさんが一緒に連れて行ってしまったそうだ。

   離婚発表の前日、レインボーブリッジに近い野球場にいた亜希夫人は、試合が終わった次男と一緒に近くの路上に止めてあった愛車ポルシェ・カレラの中で弁当を食べようとしていたらしい。ポルシェで弁当? 何と優雅なことか。そこへ黒いワンボックスカーが走ってきて反対側に止まる。

   息子がポルシェから飛び出して道を横切り、クルマから出てきた清原に「パパ~ッ」と飛びつく。清原は抱き上げて、「おそらく涙を浮かべながら」(フライデー)高い高いをしていた。その間わずか5分。息子は母親の元へと走り去ってしまった。

   その後、長男の試合を亜希夫人も見に行き、清原もそこにいたのだが、「二人の距離は20メートル。目を合わせることすらなかった」(フライデー)

   離婚発表で親権も奪われたことを明かした清原はこう語った。<「今は自由に子供に会えへんのが一番ツライ。毎日、子供の写真を眺めてはひとりで泣いてんねん......>

   落語の「子別れ」を地でいくような噺である。落語では心を入れ替えた父親がカミさんに詫びを入れて元の鞘に戻るのだが、亜希夫人ほどの美人で生活力のある魅力的な女性を周りが放っておくはずはない。

   カネも底をついたといわれる清原の後半生は、栄光とは無縁の厳しいものになるのかもしれない。西武で大活躍した頃を知っている巨人ファンとしては寂しい限りだ。

「宇津井健」端正だった姿に似合わぬドロドロ相続争い!死の直前入籍の妻と息子夫婦

   先週のこの欄で仲間由紀恵と結婚した俳優の田中哲司は木訥で優しそうだと書いたが、今週の週刊文春によると、仲間の所属事務所社長はこの結婚に反対していたそうだ。<「田中について『酒癖と女癖が悪い』と言って反対していました。実際、交際報道直後に、別の女性を自宅マンションに連れ込む姿をフライデーされています」(所属事務所関係者)>

   だが、仲間が押し切った形で結婚にこぎ着けたのだそうである。一見木訥で優しそうに見せるのが女にもてるコツかもしれない。もう少し早くわかっていればなあ。

   離婚と結婚は誰にとっても人生の中で特別な意味を持つが、週刊新潮が報じている「宇津井健未亡人と長男」の相続を巡る争いは、人生の後始末の付け方を考えさせてくれる。

   名古屋の高級クラブ「なつめ」の名物ママ・宇津井文恵さん(旧姓加瀬・80)は、長い間同棲していた俳優・宇津井健(享年82)が亡くなる5時間前の死の床で入籍した。文恵さんは渋っていたが、宇津井のたっての頼みだったため、互いに遺産相続放棄を約束して了解したという。だがやはり、宇津井の死後、財産目当ての結婚ではないかといわれ出し、息子夫婦と揉めているというのである。

   宇津井のお別れ会の案内状にも彼女の名前が入ってなかったことなどもあって、彼女は「私はもう、遺産を放棄するとは、絶対、言わない。これは女の意地なのよ」と言いだしている。彼女が遺産などアテにしないという根拠のひとつに、クラブ経営でためたカネで名古屋に2棟のビルを所有しているから、「私の方が、財産があると思います」と語っている。

   だが、週刊新潮が確認したところ、ビルはすでに売却されており、彼女には更地の160平方メートルの土地があるだけだそうだ。彼女の言い分もだいぶ怪しくなってくるのだが、所属事務所や宇津井健の息子の反論を総合するとだいたいこうなる。

   宇津井健との同棲は死ぬ最後の半年だけ。婚姻届を出すための戸籍謄本や住民票をスタッフが宇津井の病床へ届けると、すでに酸素マスクを付けて虫の息だったという。息子は今後できるだけ本人と直接会い、話し合いを進めていくと答えている。

   問題の宇津井の財産は土地と建物で、大手不動産会社によると実勢相場で2億円から2億5000万円近くだという。財産を息子と文恵さんで相続するとなると、それなりの金額を息子側が彼女に支払わなくてはならない。

   宇津井と40年来の付き合いがあった橋田壽賀子さんはこういう。「お別れ会は、彼女と宇津井さんの結婚報告会じゃないんだから。それにしても本当に、『渡る世間は鬼ばかり』ねぇ。ただ、この場合の鬼は、加瀬さんでも息子さんでもなく、お金そのもの。そして厳しいようだけど、一番悪いのは、お金を遺して、こういう亡くなり方をされた宇津井さんだと思います」

   私のように遺すものとない身でも、死んだ後に災いを残さないために「遺言」は書いておいたほうがいいのだろうと、読後、そう考えた。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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