神戸市長田区の生田美玲ちゃん(6)を殺害したとみられる君野康弘容疑者(47)は調べに対し黙秘しているという。君野と美玲ちゃんは顔見知りで、接点はネコだったようだ。
遺体の入ったポリ袋には、君野名義の診察券とタバコの吸い殻があった。タバコの吸い殻のDNAが君野と一致した。また、美玲ちゃんが写っていた防犯カメラの映像に、後ろからフラフラと歩く君野の姿も写っていた。警察は不明になってから5日目の16日(2014年9月)に君野のアパートを訪ね、部屋をあらためていたが、その時は異常を感じなかったという。遺体がみつかった雑木林は君野 のアパートからわずか30メートルだった。警察は2度捜索をしていたが、発見場所までは分け入っていなかった。
ネコが接点...同じ飼い主からもらってアパートも訪問
君野が住むアパート1階の住民の話では、美玲ちゃんはネコが好きで、昨年暮れ頃、住民のネコをもらいうけていたが、ネコが暴れるからとすぐに返していた。同じ頃、君野もこの住民からネコをもらって飼っていた。美玲ちゃんは週に何度かネコを見にこの住民を訪ねていたが、同様に君野の部屋にも「行っていたかもしれない」という。
井口成人レポーターの取材に、「9月の始め頃、男が帰ろうとする美玲ちゃんの腕をとって追いかけているのを見た」という女性も現れた。今頃になって? 警察には話していたのかどうか、井口は聞かなかった。
君野は調べに対して雑談には応じるが、事件に関しては「黙秘します」と口をつぐんだままだという。なぜ、否定ではなく黙秘なのか。また警察は美玲ちゃんの不明当日の行動を示す防犯カメラの映像は1か所しか発表していない。美玲ちゃんが当然写っているはずの他のカメラについては、あるともないともいっていない。
司会の羽鳥慎一「こういう(ネコ)接点があったというのは驚きですね」
元神奈川県警刑事の小川泰平氏は「顔見知りではないかと推測もしていたが、ネコを通して接点があったとは。このあたりはごく普通の町なんです。近所の付き合いもある。それがこんな結果になったのは残念です」という。