文化庁の国語世論調査で、「名詞+する」という言葉が世間に多く流布している現状がわかった。電子レンジで温めるという意味の「チンする」は、9割以上が使用したことがあると回答した。このほか、お茶する、サボる、事故る、パニクる、愚痴る、告る、きょどるの各語が、「使う」と「聞いたことがある」を合わせて半数を超えている。
お茶する、サボる、事故る、パニクる、愚痴る...
キャスターの齋藤孝「言葉は基本的には生き物なんで、新しく生まれて必要なものだけが残っていくんです。チンするは必要だから残ったんですね。あと効率の良さってのも大事なんですよ。電子レンジで過熱するって言うと長いんで、『チンする』って言うと効率が良い」
井上貴博アナはさすがに言葉を使うのが仕事だけあって、戸惑いもみせる。「変わっていくのが日本語の良さだというし、良いものを残すべきだという人もいるし...。たとえば、われわれアナウンサーがチンするって言うのはどうなんだって感じもありますね。なんか線を引いてもらいたいなって感じがします」