東京・葛飾区や埼玉で自動販売機の放火が続いている。きのう23日(2014年9月)も、埼玉・桶川市で清涼飲料水の自販機が燃えているのがみつかった。葛飾区ではその前日、昼日中に燃やされた。
桶川では硬貨の投入口や釣り銭口が焼かれていたが、現金が盗まれたかどうかはわからないという。桶川ではその前日にも1台が焼かれていた。通りかかった人が見つけて通報し、消し止めた。自販機の前には硬貨が散らばっていたという。
葛飾でも通りかかった人が、近くにあった消化器で消し止めた。葛飾区ではおとといまでに27台の自販機が焼かれ、約10万円が盗まれている。なぜ葛飾と40キロも離れた桶川なのかはわからない、警察は桶川は模倣犯だろうと見ている。
怖い設置住宅への延焼
犯行は小銭が目当てだが、焼かれる方の損害は大きい。飲料にしろタバコにしろ全部ダメになるうえに、自販機そのものも簡単な修理では済まない。
怖いのは自販機の火が住宅に燃え移る可能性があることだ。3年半前、埼玉・吉川市で自販機の放火が住宅に燃え移って、住宅とアパートを全焼した事件がある。やったのは少年たちで、複数の自販機に次々に放火したため、この被害者宅に消防車が来るのが遅れたのだという。
防犯に詳しいジャーナリストの梅本正行氏は、ねらわれる自販機には特徴があるという。夜で人通りがなくても、自販機に人がいて当たり前だから不審がられない。そして見通しがいいところ。複数でやるから見張りがいて、だれかくればすぐ逃げられる路地があるなどなど。
犯行は複数―見張りたて次々
松木安太郎(サッカー評論家)「信じられないですね」
萩谷順(法政大学法学部教授)「自販機は人目があるところでないと売れませんよね。そこでやるというのは、思慮のない、単純な人間ということで、少年とか、集団でやっちまえとかなんでしょうか」
梅本「現地で見てみると、夜間はほとんど人が通らないようなところですね。犯行はひとりじゃないから、地域の人が気づいたら110番。これ以外にないですね」
司会の羽鳥慎一「自販機の前に複数の少年がいてもおかしくないですものね。防ぐにはどうしたらいいんでしょう」
高村智庸レポーターがスタジオに持ち込んだ自販機を前に、「防犯カメラ」で阻止できる」といったが、「いくらかかるの」という質問に「10万円」。これでは首を傾げる。
梅本「まともな客とそうでないのとの見極めは難しいが、警察もその気になってもらうしかないですね。地域も意識をもつだけで違ってきます」
だれが考えてもそれしかないが、多くの場合は警察がとりあうかどうか。器物損壊だと思われたらダメだろう。