きのう23日(2914年9月)夕、神戸・長田区の雑木林で、切断されポリ袋に入れられた子どもに遺体がみつかり、DNA鑑定の結果、11日から不明になっていた小学1年生の生田美玲ちゃん(6)と確認された。兵庫県警・長田署は重要参考人として近くに住む47歳の男を事情聴取しており、死体遺棄容疑で逮捕する。
雑木林の中にポリ袋に入れられたバラバラ遺体
遺体が見つかったのは、美玲ちゃんの自宅から100メートルほどの雑木のなかだった。午後4時過ぎ、捜索をしていた警察官が6個のポリ袋に入った遺体を発見した。半径5~10メートルの範囲に無造作に置かれ、頭、胴体、両足などがバラバラにされて入っていた、異例の早さのDNA鑑定でけさまでに身元を特定した。ただ、遺体の一部は欠けているという。
この場所はこれまでに何度も捜索が行われていたが、ピンポイントでは捜索していなかったと発表している。いつ捨てられたかはわかっていない。車の往来がはげしい表通りから細い路地を入った住宅地で、奥の急な階段を登って、さらに先はこんもりと樹木が茂っている。近所の人も滅多に行くところではないという。
「モーニングバード!」が始まった午前8時にはまだ遺体の身元が特定されておらず、「美玲ちゃんと関連があるのか、あるいは別の事件なのか」と伝えていたが、40分後に「美玲ちゃんと判明した」と速報。さらに終了直前に「47歳の男を聴取」という一報も入った。
専門家「普通の感覚でない犯行手口。変質者か...」
元刑事の小川泰平氏は「普通、子どもの遺体を切断はしない。運びやすくしたのか。(被害者の自宅近くというのは)あれだけの警察官がいるなかではリスクが大きい。変質者の可能性があります」と語っていた。
また、元監察医の上野正彦氏も「普通の感覚なら、どこか遠くへ捨てます。被害者の自宅近くには捨てません。切断した場合は分散して捨てるのが普通でしょう。(犯人は)幼すぎるのか、普通の感覚ではないのかも...」と語る。
美玲ちゃんの失踪はナゾが多かったが、最大のナゾは警察の情報の出し方だろう。ある時点から、美玲ちゃんの姿が防犯カメラに写っていないのはナゾとリポーターは繰り返していたが、警察が黙っていただけだったようだ。美玲ちゃんが誰かと歩いているとか、捜査の手がかりになるものは出さなかった。
現場の記者の話では、遺体はきのう午後4時すぎに発見されていながら、午後7時の長田署の発表では、「事件の進展なし。有力な手がかりもなし」だったそうだ。メディアもなめられたもんだ。見つかったポリ袋の数さえ新聞によってまちまちなのだからあきれる。そんなものまで隠してどうするのか。
司会の羽鳥慎一「現場近くに住む男だということです」
萩谷順(法政大学法学部教授)「(警察は)すでに目星はあったんでしょう。ただ遺体がみつからなかったので手を付けられなかったのではないか」
そういうことだ。