経営不振が続く大手スーパー「ダイエー」に対して、イオンが関与を強める。イオンは昨夏(2013年)、ダイエー株式の4割を取得し、連結子会社化して経営再建を進めていたが、6期連続の最終赤字を計上するなど改善せず、「ラチがあかないということで、完全子会社化に舵を切った」(井上貴博アナ)。来春、ダイエーを完全子会社して株式は上場廃止となる。
駅前の好立地―都市部の単身者ニーズつかめば再建見通し
ダイエーの今後はどうなるのか。ダイエーの屋号を外しイオンに一本化する可能性が地堪えられているが、井上は「ダイエーにはブランド力があるので、残すという見立てもあるそうです」と伝える。
ダイエー再建の見通しについて、流通アナリストの鈴木孝之さんは「ダイエーの強みは店の多くが駅前などの好立地にあることです。都市部の単身者のニーズをつかむことが復活の鍵を握る」と話している。