右ひじじん帯の部分断裂で戦列を離れていたヤンキースの田中将大投手(25)がきのう(日本時間きょう2014年9月22日未明)、ブルージェイズ戦で75日ぶりにマウンドに立ち13勝目を上げた。田中は「久しぶりでしたけど、なかなか良かったんじゃないか」とほっとした表情だった。
ノーアウト1、3塁のピンチも許したのは1点
立ち上がりの1回、2本のヒットを許してノーアウト1、3塁のピンチを迎えたが、後続をダブルプレーと三振で最小の1得点に抑えた。続く2回に川崎宗則(33)に2塁打を浴びたが、4回にはその川崎を三振にとってきっちりとお返し。6回に70球目をヒットされた時点で交代を告げられた。勝利投手の権利を得てマウンドを降りる田中に、球場は総立ちで拍手を送った。
ヤンキースはそのまま逃げ切って田中は勝ち星をあげた。試合後の会見で「きょう投げたということで心配する部分はだいぶ軽減するんではないかなと思います」と淡々と話した。
メディアからは心配の声「まだ早いんじゃないか」
赤江珠緒キャスター「メジャーのマウンドに帰ってきました」
司会の羽鳥慎一「復活するだけでも凄いのに、勝つんですよ」
前田典子(モデル)「手術しないで注射だけなんでしょ。本人も思い切り投げるのは怖いでしょうね」
羽鳥「それでも、だいぶよかったという感想でしたね。最初のハードルをクリアしたわけです」
石原良純(タレント)「日本中が心配していただけでなく、メジャーファンみんな心配していましたよね。それを勝つんだからすごい。1回のピンチなんか、ギリギリの ところで戦ってる」
羽鳥「メディアもまだ投げさせるのは早いという声もあったようです」
青木理(ジャーナリスト)「日本人選手がひじを壊すケースが多いのは、マウンドとかボールとかが原因といわれています。とにかく、無理はしないでほしいですよ」
石原「登板間隔もね...」
羽鳥「4日で100球というのもだいぶ日本とは違う。まあ、不安がなくなったというので、次に期待したいです」
それにつけても、同じヤンキースの黒田博樹(39)の不運を思わないではいられない。勝利投手の権利を得たあと、なんべん勝利をふいにしていることか。野村監督の「マー君神の子、不思議な子」はまだ生きている。