KinKi Kidsの堂本剛がいま会いたい大阪芸人と街ブラするという特番第2弾である。前回は春に放送し、続きは未定だったようだが、今回も何の前触れもなくしれっと関西ローカルで深夜に放送するところがなんとも堂本剛の番組らしい。
千鳥のノブ小池、銀シャリの橋本直をゲストに、「3人で10万円使えるんやからね」をテーマに、おしゃれなカフェや雑貨屋が集中する大阪・中崎町界隈をお買いもの散歩をした。
どうしても欲しかった「いのり猫」
ロケが始まって早々、堂本の目にとまったのが動物モチーフのグッズが置いてある雑貨屋だった。店とのロケ交渉も堂本が行う。堂本は東南アジアの土産物か何かであろう招き猫ならぬ、「いのり猫」の置物をいたく気に入るが、橋本から「チョイスがえげつないくらい中途半端」とダメ出しを受け、「3人で納得した10万円の使い道をしないとダメ」というルールにのっとり、「いのり猫」を買わせてもらえない。
その後も、レトロ雑貨屋の店前に並べられた商品で物ボケをするだけして、肝心の店内には入らなかったり、数々の店を物色しても「それは高い!」「ほんまにそれいる?」など、3人は10万円の使い道で揉めまくる。
ようやくノブ小池に家の邪気を払うという謎の「ホワイトセージ」、橋本に派手すぎる古着トレーナーの購入が認められたが、ロケの時間切れが迫る。それならばと、堂本が再び最初の店に走り、くだんの猫の置物を買う。結果、3人で使ったのは1万円にも満たなかった。
そんなわけで、この番組を買い物ロケとして見るとほとんど失敗のように思えるが、おそらく堂本剛的にはこれでいいのだろう。商品を物色しながら繰り広げられる即興の堂本のボケ、ノブのツッコミ、橋本のダジャレという笑いのトライアングルラリーは成功している。ロケ番組と見せかけて、ゆる~い堂本ワールドを楽しんでくださいよという趣旨であるらしい。堂本ファンでなくとも、ゲスト次第ではまたなんとなく見てしまいそうな番組である。(放送9月13日深夜0時58分~)
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