独立賛成派も反対派も大イベントに興奮気味だった。「こんなにワクワクする投票は初めてよ」「みんな、きょうは一日中緊張していると思うなあ」
独立の是非を問うスコットランドの住民投票が行われ、普段は外国の政治には無関心なワイドショーも取り上げた。まあ、ウイスキーやネス湖のネッシー、名曲「蛍の光」、有名俳優やサッカー選手など、日本にもなじみは深いということか。
スペインやイタリア、ベルギーに飛び火しそうな独立機運
イギリスはスコットランド、北アイルランド、ウエールズ、イングランドの連合国家だ。スコットランドは1707年に合併したが、2011年に独立派が議会の過半数を占めてから世論は真っ二つになった。北海油田の収益をめぐって独立の機運が高まり、両陣営は「独立すれば豊かになる」「通貨ポンドが使えなくなったら混乱する」と対立し、あげくは「この石頭」「時代おくれ」とやりあう。
スコットランド出身の俳優ショーン・コネリーは「逃がすには惜しすぎるチャンスだ」と独立賛成派、エリザベス女王も「人々が将来を慎重に考えることを望んでいます」と語っていた。
ショーン川上(経営コンサルタント)「油田だけではまかなえないことは反対陣営もわかっていました。一方で、分離独立の世界的流れもある」
スペインのバスク、カタルーニャ地方やイタリアのボルツァーノ、ベルギーのフランドルなどの独立運動にも影響は必至だ。
ニュースデスクの笠井信輔「おもしろいのはスコットランドでは16歳から投票権を持つこと。やってみようかとなったら、興味深いですね」
菊川怜キャスター「日本もこれぐらい投票率が高いといいなと思います」
そういう問題かね。