都議会『セクハラ対策議連』会長とんでも「暴言」結婚したらって話のどこが悪い?

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「結婚したらどうだという話でしょ。ぼくだって言いますよ、平場では。平場というのはプライベートということだ。会社員だったころ、平場で女性に平気で言ってたよ」

   また問題発言が出たのは、東京都議会自民党の野島善司都議(65)だ。6月(2014年)の「セクハラやじ」をきっかけに、おととい16日に5年半ぶりに活動を再開した男女共同参画社会推進議員連盟の会合で会長に選出された直後の発言だった。

「男女は結婚すべきだと思うのは野島善司の思想信条」

   一夜明けたきのう17日は議会の初日だった。当然、女性都議からはきびしい言葉が相次いだ

「公職にある者としてふさわしくないセクハラ」(大山とも子・共産)
「自覚をもって言葉を発していかなくてはいけない」(村上英子・自民)

   「セクハラと捉えられることはダメという認識のなかでは、残念としかいえない」とは、セクハラ野次を受けた塩村文夏氏(みんな)だ。

   ヤジを飛ばした鈴木章浩都議は報道陣の問いかけにも無言だったが、野島は釈明に追われた。「昔はおせっかいなおじいさんやおばあさんがいたの。いろいろ指導してくれた。ぼくも、男女は結婚すべきだと思うのは思想信条だから当然なんですよ」

   「謝罪とかされるんですか」

   「どういう意味かわかりません。言っるでしょ。暇がない。お互い、本分の仕事をするのが社会人なんですよ。私はそのために暇がない」

   議連の役員会のあと、あらためて記者の前にあらわれた。「会長という立場をわきまえず、個人的な発言をしたのは大変申しわけないことでした」と釈明したが、発言取り消しについては、「どの発言? 人の生き様ですからね、私の、野島善司の個人的な」と突っぱねた。役員会でも会長はそのままとなった。

   議連の幹事長・松葉多美子都議(公明)は「さまざまな考えの議員に参画していただくのが重要」と煮え切らない。

まだある暴言「メンドリが時を告げると、世の中おかしくなる」

   野島は不動産会社のサラリーマンから東久留米市議を5期、助役を経て都議4期目、幹事長も務めた重鎮だ。地元の東久留米市で聞いた。「もう少し心の中でかみしめて、言うべき言葉を選んでほしい」「ちょっと騒ぎすぎじゃないの、この前の時だって。適齢期の人に言ってもおかしくない」「この一件だけでどうこういうのは早いかな」と女性たち。「企業の中でも、そういうことを言ったらいかん時代だからね。時代が読めてない」といったのは男性だった。

   これを新宿で若い女性に聞くと、「やめてほしい」「続けてほしくない」「問題がまったく生かされてないのが残念」とボロクソだった。

   小松靖アナ「赤江さん、率直にどう思います?」

   キャスターの赤江珠緒「ヤジの何が問題なのかが理解されてないと思いますよね。『結婚したら』という言葉自体が悪いんじゃなくて、議会で人格を否定するようなヤジに使うのは論外だという話だと思うんですけど」

   リポートした岡安弥生は「釈明というより、自分は間違ったことは言っていないと、揺るぎない信念を語るような会見でした。おせっかいが政治信条だと言ってました」

   宮田佳代子(ニュースキャスター)「セクハラは言った側の都合ではなく、いわれた人が感じるかどうか。だから、個人か公の場かという線引きなんかないですよ。本質がわかってるのかどうか」

   松尾貴史(タレント)「居直っているのは醜悪ですね。『意味がわかりません』という段階でまず想像力の乏しさを感じるし、多様性を容認できないということでしょう。フランスがどうして少子化を改善したかなんてわからないだろうな」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「こんな人が男女参画の会議の長であるというのは...」

   松尾「いろんな人に参画してほしいというのと、この人が長であるというのとが合わない。この人はまた『メンドリが時を告げると、世の中おかしくなる』とも言ってる。そっちの方が問題だと思うんだが」

   この部分は放送にはなかった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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