見知らぬ男女がひととき相席になり一緒に酒を飲む。女性は無料で男性が一人30分1500円支払う居酒屋が人気だ。名前もズバリ「相席屋」。9月1日(2014年)にオープンしたばかりの東京・渋谷南口店に行ってみると、初めてきたという20代の男性2人組が4人掛けのテーブルの片側に陣取って女性待ち。そこへ若い2人の女性がやってきて座った。
男性30分1500円だが見栄張ってシャンパン注文!〆て2万7500円のトホホ
女性2人をテーブルに案内してきた店員の「一期一会の出会いを楽しんでいただければ...」とちょっとした口上があり、運ばれてきた酒で「乾パ~イ」。場を盛り上げようと男性が汗をかきながら話をし、会話が弾んだところで男性側が別料金8000円のシャンパンを注文、太っ腹なところを見せる。
女性はどんなに飲んでもタダ。儲けはあるのか。店長はニコニコ顔で「その分、男性の方にお支払いをいただいていますから」
午後9時を過ぎると、女性を含む新規客が続々来店してくる。そのうちの女性2人組は「新しい出会いがあり、楽しいかなと」やってきたという。なかには3回目というツワモノもいた。
さて、くだんの男性2人と女性2人の相席だった若者たちはようやくお開き。女性2人は「ダ~イ満足」と声を上げて帰って行った一方、男性はしめて2万7418円、折半で一人1万4000円余りを払ったが、それでもやはり「満足でした」という。
この「相席屋」は出会い系サイトの居酒屋版といえなくもないだが、店長によると、「飲食店離れが進んでいて、一期一会の出会いがあればもっと面白い店ができるのかな」が開店の狙いだったようだ。
それが当たったのか、3月に東京・赤羽店をオープンしたあと、7月に新宿・歌舞伎町店、8月に錦糸町店、9月はこの渋谷南口店に続いて、埼玉・大宮店と続いている。
『来店理由』男は「恋人探し」、女は「安いから」
司会の加藤浩次が「これ、まずいですよ~」を連発する。理由は「女性はタダを目当てに来るんでしょう」。見も知らぬ男性にタカリに来ることがまずいというわけだろう。
ちなみに、店が客500人に「来店理由」のアンケートを取ったところ、男性は「恋人探し」「楽しく飲みたい」が30%、「友達づくり」20%。女性は「安いから」「楽しく飲みたい」「友達づくり」が25%、「恋人探し」は15%だった。
この回答に加藤が再び「女性の『安いから』っておかしいですよ、タダなのに。これはまずいよ」と吠えた