「決勝の最後の舞台で自分の力を出せなかったのが一番悔しい」
テニス全米オープン男子シングルス優勝はならなかったが、グランドスラム(4大大会)の決勝に日本人として初めて進んだ錦織圭選手(24)が、一夜明け決勝戦への思いをこう振り返った。
次のグランドスラムは来年1月の全豪オープン
よほど悔しかったのだろうこうも語った。「今もまだ悔しさのほうが多いですよ。決勝まできたことは評価できるしポジティブな面もあるが、グランドスラムの決勝にくるのがどれだけ大変か、自分でもわかっているので、このチャンスを逃したというのが一番悔やむところかなと思います」
今大会では昨年まで長年にわたりテニス界に君臨し続けてきたビッグ4(ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マリー)が敗れ、世代交代の幕を開けたのも大きい。
錦織の今後のスケジュールは、マレーシアオープン(2014年9月22日)、楽天ジャパンオープン(9月29日)、上海マスターズ(10月5日)、ATPワールドツアー・ファイナル(11月9日)と続き、来年1月19日にはグランドスラムの全豪オープンが待っている。主役交代の中で錦織がどんな戦いを見せてくれるのか、グランドスラム優勝が実現するか楽しみだ。
宮崎哲弥(評論家)「今回は自分が作り出したプレッシャーに負けてしまった。メンタル面でもう一つ強さが...。今後は頂上領域で経験を積んでいくことによってまだまだ進化していく可能性があるとおもいますよ」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト