ICT授業まだまだ弊害いっぱい!タブレット端末の教科書で学習効果を上げろ

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尾木直樹「教育の基本はFACE TO FACE。そのうえで使うのなら…」

   教育評論家・尾木直樹氏はこう話す。「これからは個別教育で興味や関心をどう伸ばすかが重要になってきます。タブレットにはその可能性があります。しかし、OECDの定義では、発想力、論理力、批判的思考力、表現力、グローバルコミュニケーション能力の5つが21世紀型の学力とされています。そういう力をタブレットを使いながら伸ばそうというのが狙いですが、他の人が解決したものを借りると問題解決能力が落ちてしまいます」

   国谷裕子キャスター「本来あるべきICT教育の中身はどのようなものであるべきでしょう」

   尾木「僕が使うなら、自分の頭で考える時間を設定して、映像ではどうなっているかな?と参考にするとか。あくまで補強のツールでしかありません。授業の構想力がない先生が、目先の楽しさで生徒たちを惹きつけようというのは甘いですよ」

   そして、こう提案する。「同じ答えを導き出した子供でも、本当に理解しているのか。表情が見えないのが今の教育現場で、教育の基本はFACE TO FACEです。表情を読み取って、生徒を理解する。その上でタブレットを使うのなら、子供が主人公のような学校生活や先生と子供の信頼関係が生まれると思います。そういう学校文化が豊かでないと、タブレットだけ導入するというのは安易すぎます。タブレットを使う前からすでに探究型の授業をしているかどうか。以前からそのような授業をしているところにタブレットが入ったら、これは鬼に金棒です」

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2014年9月9日放送「学びを変える?~デジタル授業革命~」)

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