「JKビジネス」買春に引き込まれる女子高生「割のいいアルバイト」感覚

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ネットで売春持ち掛け「「高2女子です。お小遣い稼がせてほしいな…」

   インターネットでは少女が直接売春を持ちかけるこんな書き込みで溢れている。「別1でどうですか。今日の夜、えんできる方いらっしゃいませんか」「高2女子です。お小遣い稼がせてほしいな…」。別1はホテル代別で1万円という意味である。

   警察庁はネット上に氾濫する女子高生の売春に対し補導を強化している。客のふりをして少女と落ち合う約束を交わし補導する「サイバー補導」だ。この半年間で補導した少女は全国で220人に及び、大半は補導歴のない少女たちだった。捜査員は「補導は氷山の一角。スマホの普及で裾野が広がっている」という。

   性的サービスを売る少女たちと買う男性を結ぶ役の業者の摘発については進んでいない。お散歩などと誘って外で行われている売春は関知していないと言い逃れられると摘発は難しいのだ。

   かつてJKビジネスに関わっていた元業者は「家庭や学校で理解してくれる人がいないといった事情のある少女は扱いやすい。女子高生という言葉だけで価値があり、需要と供給から今後もっと価値は大きくなる」とうそぶいている。

   ソーシャルワーカーの宮本節子氏はこう話す。「男性の性的要求にこたえる巨大なシステムが仕上がっているんです。しかも、そのシステムにブレーキを掛ける仕組みがほとんどないという非常に恐ろしい社会が展開されています。

   少女売春となっていますが、本質は少女買春です。密室で行われているので、拒否できない女の子もいます、暴力を振るわれても被害を認識できないし、訴えることもできない。その時のキズを30、40、50代になってもまだ持ち続け、引きずっていく人が結構いますね」

   女性の社会進出が声高に叫ばれているなか、女子高生の中で増えている最初の社会進出が得体の知れないJKビジネス、売春という皮肉は笑うこともできない。

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2014年9月3日放送「広がる少女売春~『JKビジネス』の闇~」)

文   モンブラン
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