「守りの経営」から「攻めの経営」に転じて顕在化した人材欠如
人事マネージメントに詳しい一橋大大学院の守島基博教授によれば、この20~25年の間、企業はコストダウン、合理化、効率化を推し進める「守りの経営」に傾倒してきた。それは「人を育てない経営」でもある。ところが、経済状況が少々好転し攻めの経営に変わらなきゃいけないという時代に入ってくると、中堅どころの人材が欠如した「数と質のダブルパンチ」であることが一気に顕在化したという。
「人を育てるためには、人を信じたり、人の可能性を最大にすることを考え、リスクを取り、余裕を持つことが必要になります。(いちばん問われているのは)50代だとか役員層がもっと人材育成に対してコミットして、きちんとやっていくことを考えなければいけないということです」
*NHKクローズアップ現代(2014年9月2日放送「シリーズ 成長への人材戦略② どう育てる? 攻めの管理職」)