毒処理されていないフグがアジに混じってパック詰めされ、複数のスーパーで販売されていることが分かった。横浜市都筑区のオーケーストア港北店で8月16日(2014年)、夏が旬のマメアジのパック詰めに毒を持つシロサバフグの幼魚が混入していた。大分市内のイオン高城店とサンライフアップル店でも8月26日から9月2日かけて、同様に混入したパックが販売していた。
麻痺や痺れを起こし重症化すると死亡
マメアジとシロサバフグの幼魚は体長8センチ前後で似ているが、頭部が尖っているマメアジに比べ、シロサバフグは丸味をおびており、よく見ると違いは分かる。ただ、両方とも生息地が鹿児島以北の沿岸で、水揚げ時期が同じであるため一緒に捕獲されることが多い。3軒のスーパーとも仕入れ後に店内でパック詰めにしており、混入に気付かずに販売してしまったらしい。
シロサバフグは幼魚でも毒処理しないで食べると麻痺や痺れを起こし重症の場合は死に至る。
混入を知らされた横浜の買い物客は「パックを開けてそのままビニール袋に入れて粉をまぶし唐揚げにしてしまう人もいますからねえ。そうしたらまったくわからないですよ」と心配する。赤ちゃんを抱いた主婦は「間違って食べさせちゃったらどうするのって感じですよ。怒りがちょっとあります」
冷蔵庫で冷凍保存してないか?
いまのところ中毒などの報告はないが、冷凍保存している可能性もあり、横浜市と大分市は店側に商品の回収とともに混入の案内を徹底するよう指示している。
キャスターのテリー伊藤は実家が東京・築地場外市場の卵焼き店で、魚に縁があるのだろう。「まったく違う魚で、ちゃんと魚の知識があったのかな。店がこの時期に間違わないよう指示を出していたのか、ひどい話です」と怒っていた。