「ひとくせ役者」安田顕やムロツヨシ…どうにも大学生に見えない可笑しさ
主人公の焔モユルは自信過剰のやたら暑苦しい人物。名前も名前だが、柳楽くんの黒い肌、海老蔵も真っ青の目ヂカラいっぱい、あくまでも濃い顔のどアップに次ぐどアップ、いやー、真夏には向かないぞ。それを中和してくれるのが、モユルが憧れる年上の森永とんこ(山本美月)のふんわりとしたかわいらしい関西弁だ。とんこのガチガチ80年代の髪型が笑える。
実在の天才クリエイターの役で安田顕やムロツヨシなどの「ひとくせ役者」(私の勝手な命名だ)が出ている。どう見ても大学生には見えなくて、他の学生たちから浮きまくっているけど、平然としたそういうキャスティングが福田雄一(脚本・監督)らしい。(金曜深夜0時12分)
(カモノ・ハシ)