「錦織圭」4時間19分の粘り勝ち!テニス全米オープン8強―92年ぶりに日本人

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   きのう(日本時間9月2日)行われたテニスの全米オープン4回戦で、錦織圭選手(24)=世界ランキング11位=が、同6位のミロシュ・ラオニッチ (カナダ)(23)をセットカウント3―2で破り8強入りを果たした。日本男子では1922年の清水善造選手以来92年ぶりだ。

身長196センチから繰りだされる230キロの剛球サーブ

   試合直後の錦織選手は「2―1ダウンから挽回できてよかったですね。まだ実感がないですけど、あすはしっかりリカバリーしたいですね」と意外にクールだ。

   彼を指導した元テニスプレーヤーの松岡修造は「ありがとうというのが最初に出た言葉でしたね。あの挽回劇はどの選手が見ても拍手を送るだろうね」と、いつもに似合わずこれまたクールだった。

   素晴らしい熱戦だった。ラオニッチは196センチの長身から繰り出す230キロを超える剛球サーブの持ち主で、序盤はこれが錦織を圧倒して第1セットをとった。第2セットは錦織がこれに食いつき取り返したが、第3セットは激しい競り合いの末にラオニッチがとった。

   松岡は「『絶対勝てる』という完全な錦織ペースだったのが挽回された。体力的にも疲れているし、相手はビッグサーバーですから、『もう終わった』とみんなが、いあや、ボク自身もそう感じました」という。

   だが、第4セット。錦織は驚異的な粘りで取り返してイーブンとする。

   再び松岡「ひと言でいうと、圭は強くなった。心がものすごく強くなった。優勝候補相手に踏ん張った。あきらめない気持ちというんでしょうか」

   そして、ついにラオニッチを左右に振り回して、余裕を持ってリターンを決めた錦織は、ネットの前で満面の笑みでガッツポーズをとった。4時間19分という、歴史に残る熱戦だった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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