感染者の移動で各地に広がっている可能性
1日には、渋谷門と道路を隔てた広場で防災訓練が行われ、参加者は長袖にズボン姿で「蚊がこわいからスプレーを持ってきた」。道路沿いのオープンカフェでは蚊取り線香がたかれていたが、客足はまばらだった。
けさ2日も、いつもは人で埋まっているベンチも空っぽ。レポーターの岡安弥生も長袖、スラックス、首にスカーフという姿だ。それでもジョギングをしている人がいる。ベンチで1人座っている人もいた。いい度胸なのか、騒ぎを知らないのか。
井口成人レポーターが「先週はあまり広がらないだろうといっていたのが、そうでもないということになってきました。人間はどこへでも行くから…」
嘉糠洋陸・慈恵医大教授は「感染した人を刺した蚊に刺されれば感染は広がります」という。
司会の羽鳥慎一「発症していなくても?」
嘉糠「可能性はあります。そういう人は病院にも来ないからわからないんです」
2006~10年に海外で感染して帰国した人は、確認できただけで581人。去年には日本を訪れたドイツ人女性が帰国後に発症した例があった。状況からみて、日本で感染したとしか考えられないという。
ただ、581人のうち重症は24人、4%だ。しかし、デング熱は2度目に罹ると重症になるという。抗体ができると普通はいい方へ作用するのだが、デング熱は逆なのだというから不気味だ。なにしろ効く薬がない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト