「ワードなう」コーナーで取り上げたのはラウンドアバウトだ。信号機がない丸い交差点で、進入してきたクルマは環状路を時計回りに走り、進みたい道に左折して出る。環状交差点とも呼ばれる。
改正道路交通法の施行に伴い、ラウンドアバウトがきのう1日(2014年9月)、東京・多摩市や大阪・堺市など7都府県全国15か所に登場した。今年度中に34か所に設置される予定だ。
かえって渋滞が起こる心配
新タイプのこの交差点のメリットデメリットはどんなものだろう。山本匠晃アナが解説した。「警視庁によると交通事故の約4割、死亡事故の約3割は交差点で起きています。ラウンドアバウトを早くから導入しているヨーロッパやアメリカでは、ご覧のように交差点事故が減っています」
ボードにはオーストラリアは約40~60%減、オランダは約47%減、アメリカも35%減、ドイツ約36%減という数字が示された。
名古屋大学の中村英樹教授は「交差点でクルマが徐行し、またクルマの交差か所が少ないため、事故が減る」という。
信号機は1式500万円ほどかかるが、これが必要なくなるうえ、維持管理費や修理費も削減できると期待されているという。
デメリットもないわけではない。通常の交差点より面積が必要なことだ。交通問題に詳しい高山俊吉弁護士は「交通量の多いところではかえって渋滞つながる可能性もあるのでは」と懸念する。
司会の夏目三久「突然、出合うと戸惑いますよね」
キャスターの齋藤孝「出るタイミングがわからなくて、ずっとぐるぐるしちゃったりね」
まずは導入してみるというのはいいんじゃないか。