中京、直後の決勝戦も制して優勝
しかも、もうひとつドラマがあった。勝った中京は2時間後、南関東代表の三浦学苑との決勝戦に臨んだのだ。崇徳の選手たちも中京席で応援する。石岡投手の姿もあった。
中京は投手を替えたが、4回に迎えた1死2、3塁のピンチに再び松井投手が登板した。バッテリーの好判断でスクイズをはずして3塁走者を刺し、ピンチを脱した。そして6、7回に得点し、松井は8、9回をすべて三振にとって勝った。初戦から4試合79イニングで1047球、1失点。松井を支えた守備は失策1。この1は松井自身の悪送球だった。これも凄い。
スタジオも感嘆だ。おまけに司会の羽鳥慎一が「珠ちゃんやったことあるんですよね、放送を」と振る。
赤江珠緒キャスター「軟式野球やりました。明石球場で。だから50回を1人のアナウンサーが実況していたのかなと」(笑い)
スタジオにゼロが並ぶスコアボードを作ったが、0が99個。まあ、壮観だ。全部延長戦だから、黒宮が「いつ試合が終わるかわからない。投手もすごかったが野手もすごかったしまった試合でした。31回から20イニング見ましたが、エラーが中京1、崇徳5ですから」
石原良純(タレント)「ゼロの一つひとつにドラマがあるんだよね」
羽鳥「この大会で5000人というのは…」
赤江「決勝でもそんなに入らないです」
石原「体が心配ですね」
羽鳥「人間形成にいい。負けたチームが応援にいくなんて」
これで軟式にもっと目が向けられるもっといい。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト