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がんと闘う片足の17歳!イルカショーに挑戦―口先に乗ってせり上がる大技

   片足で難関のイルカショーに挑戦した少年は大野裕貴さん(17)。滑膜肉腫というがんに侵され、昨年、生きるために左足を切断した。さらにがんは肺に転移し闘病中だ。その裕貴さんが生きている証に挑んだのがイルカショーだった。水中でイルカの口先に片足を合わせ、そのまま一気にせり上がり、空中でポーズをとるショーだ。両足でもバランスを取るのが難しい難関技である。

   向かった先は茨城県の大洗水族館「アクアワールド」。特訓を重ねるが、片足でバランスを取りせり上がるのは至難の技なのだろう。何度も何度も失敗するが、イルカが体を寄せて励ますのに応え、「悔しいし、しんどい」と言いながら頑張った。

   当日は通常のショーが終わっても観客は残ったまま見守った。水中で裕貴さんの片足をイルカが口で押しながら泳ぐ「フットプッシュ」という技に皆が拍手喝采。最後に、イルカと合図を交わした裕貴さんがイルカの口に片足を乗せて一気に空中にせり上がりピースサインをした。奇跡なら1回きりで終わりだが、日ごろの大きな努力があっての成功だ。終わった裕貴さんが笑顔で「成功してよかった」

   キャスターのテリー伊藤「こん平師匠に会えてよかった。辛い思いもあったと思うけど復帰してほしいですよね」

   勝谷誠彦(コラムニスト)はイルカショーに挑んだ少年に「私たちよりもアスリートとして凄い人がいっぱい出てきている。見方を変えないといけないですね。ハンディーキャップがあるからすげぇ~じゃなくて、ただただ、すげぇ~」

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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