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付和雷同と売名の「氷水かぶり」!私ならバケツ蹴飛ばしてやる

   タイで多くの子供を代理出産させたとして注目を集めている「光通信」の御曹司(24)だが、週刊新潮によると実名報道したメディアに対して、プライバシーの侵害だと訴訟を起こしているそうだ。

   週刊新潮に来た訴状によると、「社会の関心は主に代理出産の実態を知ることにあるのであるから、本件事件が社会の関心事であるとしてもそれはあくまでも代理出産の一事例であって、(中略)当事者が誰であるか等の本件事件に特有の事情までもが直ちに社会の正当な関心事になる訳ではない」そうだが、週刊新潮はこう切って捨てる。

<彼の代理出産は、不妊に悩む夫婦が最後にすがる切実なものとはおよそかけ離れている。このような異様な子作りを行った日本人とは何者なのか、真の狙いは何なのか、そして千万単位の出費を苦にせず、そのようなことを可能ならしめる経済基盤は何なのか、という専ら本件に『特有の事情』に向けられているのである>

   子供を選別して帝国をつくろうとしているのではないかという「疑惑」まで囁かれているのだから、大企業の御曹司として堂々と会見でもして、自分の思いを話したらいいと、私も思う。

   アントニオ猪木が3度目の離婚をしていたと週刊新潮が報じているが、この御仁の色恋沙汰など、私には何の関心もない。

   同じ週刊新潮で、ビル・ゲイツやレディ・ガガ、ブッシュ前大統領、日本では孫正義や浅尾慶一郎が冷水を頭からぶっかける「アイスバケツチャレンジ」というへんてこなことが流行っていることに対して、「愚かしい」と週刊新潮らしい苦言を呈している。

   これが始まったのは昨年、アメリカからで、今年の7月にALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病で苦しむ親戚のためにプロゴルファーが氷水を浴び、その様子がネットで公開されたことから広がったようだ。

   ルールは、氷水をかぶるか100ドルをALSの支援団体に寄付するかを選ぶ。かぶった人は3人を指名し、その人は24時間以内に実行しなければならない。

   主旨を理解もせず、売名のために氷水をかぶる者まで出てくる始末。付和雷同が日本人の特性だが、見ていて、ああいうバカにはなりたくないと思う。もし私が指名されたら、バケツを思い切り蹴飛ばしてやろうと思っているが、誰か指名してくれないかな。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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