理化学研究所はきのう27日(2014年8月)、STAP細胞の検証実験の中間報告を発表した。小保方晴子・ユニットリーダーの方法では作れないというものだが、「STAP細胞は存在しない」という断は下さず、方法を変えてなお実験を続けるという。小保方氏は独自に実験を続けているが、これには触れなかった。
発生・再生科学総合研究センターも大幅縮小
検証実験は論文著者の1人である丹羽仁史・プロジェクトリーダーらが4月から行ってきた。発表によると、小保方氏の方法で22回実験を行ったが、万能細胞に特有の遺伝子の働きは確認できなかった。相澤慎一・理研特別顧問は「実験のほとんどは検討途中で、ご報告できる段階にいたっておりません」と語っている。
丹羽氏も「手強いです」。実験は「積極的にか義務感か」と聞かれて、「両方です(笑い)。それを分けることはできない」と言う。見込みの薄い他人の論文検証に時間を割かなければならないのだから、科学者としては当然のことだろうが、外部の目もいっそう覚めたものになりそうだ。
理研はSTAP論文の拠点になった発生・再生科学総合研究センターの大幅縮小を発表した。センター長の交代や京大iPS細胞研究所との連携などの改革案も出している。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト