STAP細胞の存在を確かめる検証実験を続ける理化学研究所はきのう27日(2014年8月)、「STAPは再現できず」という中間報告を発表した。検証実験は丹羽仁史・プロジェクトリーダーが中心となって行われていて、「論文で作成方法として記載されていた通りの実験を22回繰り返しましたが、万能細胞特有の遺伝子の動きは確認できませんでした。これまでの実験で予算1300万円のうち約700万円を使いました」と語った。
喉まで出かかてるが言えない…理研の会見
「とくダネ!」の阿部悦子リポーターが「これまでの段階でSTAP細胞が存在する確率はどのくらいですか」と質問すると、相沢慎一・理研特別顧問は「宝くじに当たる確率はどれほどか、という質問に答えるようなこととなります。科学者としてそのような質問に答えるのは不可能です」と答えた。
司会の小倉智昭は「会見の映像を見ていると、出席した理研の人は言いたいことが喉まで出かかっているが、言いたくても言えないという感じを受けますね。奥歯に物が挟まったような言い方が気になる」
阿部「会見の最初から最後まで、皆さんの顔は強ばり硬い表情でした」
難しい「ないという証明」
小倉「今後、マウスや細胞の種類を変えて実験を続けるとしていますが、これで証明できるんでしょうか」
コメンテーターの宋美玄(産婦人科医)はこう言う。「STAP細胞は存在すると信じている人も多いわけですが、一方では最初からなかったと考えている科学者も相当数います。この実験が長引けば、自分の研究が遅れてしまうという研究者が出てくる可能性があります。どこかで区切りをつけないと新たな犠牲者が出ます」
為末大(元プロ陸上選手)「STAP細胞が存在しないということを証明する実験には無理がありますよ。小保方氏の論文を受けて実験をするのではなく、少し前に戻ってからの実験でないと結論は出ないと思いますけどねえ」
STAP細胞問題は、理研はなかったと結論し、小保方晴子氏は研究を続けるということで決着ということでしょ。