「HERO」と並び、フジテレビが開局55周年記念ドラマとして、今期イチ押しにしていたはずの「若者たち 2014」は、妻夫木聡、瑛太、満島ひかり、長澤まさみ、蒼井優、橋本愛…と、若手演技派俳優を大集結させた。この顔ぶれを見ただけでもいかに力が入っているかがわかる。水曜よる10時のこのドラマとの対決は、あきらかにあちらが有利と思われたが、フタを開けてみると…。
人体模型キグルミ『ガッキー君』さっそくグッズ販売!日テレ抜け目ない
時代錯誤の熱血ドラマで自爆(?)した「若者たち 2014」とは対照的に、「ST赤と白の捜査ファイル」の評判はすこぶるいい。「あぶない刑事」などかつての日テレのノリのいい刑事ドラマを彷彿させると人気上々だ。
原作は今野敏の「ST 警視庁化学特捜班」シリーズで、舞台は警視庁科学捜査研究所に新設された化学特捜班、通称ST。その統括を任された警視庁のキャリア百合根友久警部を岡田将生、STのリーダー法医学担当捜査官・赤城左門を藤原竜也が演じる。2人の関係が「BL(ボーイズラブ)」っぽいと、一部マニアの間で話題だ。
オレ様だが対人恐怖症という独特なキャラの赤城と真面目で気弱な百合根の対照、謎が解けると「謎が解けてしまった」と残念がる赤城の屈折したキャラが面白い。赤城の心の友、人体模型のキグルミ『ガッキー君』がチャーミングでなかなかパンチが効いているが、見慣れると可愛くみえてくるから不思議だ。これはグッズを作るなと思ったら、案の定、ソフビ人形のガッキーくんやガッキーくんまんじゅうを売り出している。日テレなかなか抜け目がない。