疲労による注意散漫で医師や看護師の感染増加
先月までエボラ対策のWHOミッションのメンバーとして感染国シエラレオネで治療に当たっていた足立拓也医師は、「シエラレオネで11人の医療関係者が感染で死亡しましたが、毎日12時間、休みなしで1か月間働いていたことが原因と思われます。疲労が重なると、思いもよらぬミスが起こりやすいんです。その結果、エボラに感染・死亡したと考えられます」と感染地域の医療関係者の状況を話した。
国谷「これ以上の感染拡大を防ぐためには何が必要でしょうか」と国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長に聞く。「エボラ出血熱の感染拡大によりアフリカ諸国は政情不安が起きかねない状況にあります。これまではエボラ出血熱は感染経験がある地域で起きたため沈静化できましたが、今回は発生したことのない地域で患者がでているため対応が遅れています。
エボラ出血熱の発生している国では医師などが不足しています。国際社会が協力して、医師と医療体制を支援する仕組みが必要です」
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2014年8月25日放送「『緊急事態』エボラ出血熱~感染拡大は止められるか~」)